2005 No.17
(0418 -0424)

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中日関係の「政冷経熱」をどう見るか 
薄商務部長

商務部の薄煕来部長はこのほど、中日間の経済貿易関係について記者の質問に答えた。

――現在の中日関係における「政冷経熱」の現象をどう見るか。

近ごろ、中日関係の分析でしばしば「政冷経熱」という言い方がされるが、これはイメージ化された比ゆだ。比ゆである以上、全面的でも正確でもないが、中日関係に存在する困難と問題を、ある側面から反映している。

「政冷」の局面は両国の人民いずれも目にしたくないものと言うべきだろう。一方、「経熱」は好ましく、両国の人民に共通する利益に合う。

中国の歴代指導者はいずれも、日本との善隣友好協力関係を十分に重視しており、これはすでにわが国の基本的な外交政策となっている。中日間に「政冷」という不正常な現象が現れた根本的な原因は、日本が歴史問題に正しく対処していないことだ。近年、日本の指導者はA級戦犯を合祀する靖国神社の参拝を貫いており、日本政府はこのほど、侵略の歴史を美化した教科書の出版を再び認めた。一連の重大な問題をめぐる日本側の誤った言行は、中国の人民の強い不満と憤慨を引き起こし、中国の人民の感情をたびたび傷つけた。これは現在の正常ならぬ「政冷」現象を招いた根源である。

中日間の「政冷」現象と比較すれば、中日経済界は経済貿易協力において終始積極的かつ情熱的であり、それぞれ互いに望むところがあり、互いに得るところがある。経済貿易協力はすでに双方の共通認識となっており、両国の経済界はたゆまぬ努力を通してようやく形作られた互恵協力の局面を、とても大切にしている。

しかし、中日関係の「政冷経熱」の状態が長期的に続く可能性は薄い。もし政治関係の不和が続けば、両国の経済貿易協力の発展にもダメージを与えるのは必至だ。事実上、「政冷」の「経熱」に対する影響が出始めている。2003年までの11年間、日本は中国にとって最大の貿易相手国だった。しかし、2004年は欧州連合(EU)と米国に抜かれ、対欧州貿易額、対米貿易額が対日貿易額を上回った。同年、韓国が対中投資額で日本を抜いた。

誰もが知るとおり、日本は経済大国だ。一方、中国は近年、急速な経済発展を遂げており、巨大な市場潜在力が徐々に解き放たれつつある。しかし、経済の相互補完性が強い近隣でありながら、中日の経済貿易協力の歩みは減速しており、実に遺憾だ。

中日関係を改善するには、双方が共に努力する必要がある。われわれは歴史問題における日本のやり方に断固として反対するとともに、日本が侵略の歴史を直視し、反省するという約束を具体的な行動に移し、中国の人民の感情を傷つけることを繰り返さないよう、強く求めてきた。同時に、社会各界が両国の関係という大局と、両国の人民の長期的な利益に立ち、両国の経済貿易協力の健全な発展を共に守るよう望む。

「人民網日本語版」2005年4月24日