2005 No.18
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海峡両岸政党のハイレベル対話、両岸関係の発展に有利

台湾最大の野党である国民党の連戦主席は4月26日午後、南京市に到着し、8日間にわたる訪問を始めた。連戦主席が訪問する主な理由の一つは、中国共産党中央の胡錦涛総書記との会談である。これは1949年以来、中国共産党と国民党の最高指導者の初めての会合となる。中国大陸の台湾問題専門家は、「両岸政党のハイレベル会談は、両岸の相互理解を深め、両岸関係の発展に役立つ」と見ている。

56年前に、中国国民党は内戦で敗れ、面積はわずか3万平方キロメートルの台湾に撤退した。その後国民党は、台湾海峡を隔てて、大陸と対峙している。この十数年来、両岸の経済や文化交流は大きく発展しているが、両岸の敵対状態はまだ終わっていない。5年前に国民党が政権を失い、民進党時代に入り、祖国の統一実現に影響する新しい複雑な要素が加わった。国民党は共産党と一部の政治主張において意見の食い違いがあるにもかかわらず、双方は祖国の統一という最も重要な問題で共通の認識がある。しかし、今台湾の与党民進党は台湾独立を主張している。最大の野党である国民党はほかの政党と連合を構築し、立法院で多数の議席を持ち、台湾で重要な政治勢力を持っている。

長い間、中国大陸側は会談で両岸の平和統一を実現することを主張し、このためいろいろ努力してきた。しかし、民進党をはじめとする台湾当局はここ数年間「台湾独立」の分裂行為をしている。このことから、両岸関係は緊迫化している。このほど、胡錦涛総書記は、中国国民党の連戦主席が大陸を訪問するよう要請した。

まもなく行われる予定の両政党最高指導者の会談について、中国大陸の台湾問題の専門家である中国人民大学国際関係学院の黄嘉樹教授は、「こういった対話は、両岸の相互理解や、さらに大陸の指導者が台湾の"台湾独立"に反対する各政党の指導者の考えの理解に役立つ。それとともに台湾の指導者も大陸側の対台湾政策を理解できる。双方がともに関心を寄せる問題について原則を確立できる。これによって、両岸関係の改善に役立つ」と指摘した。

1カ月前、中国国民党の江丙坤副主席が代表団を率いて、大陸を訪問したことは、今回の最高指導者の会談によい基礎を作り出した。

黄教授は、「両岸関係を発展させるには、相互理解のルートが多ければ多いほど有利なことである。大陸側は一部の政党間の交流に限らない。そして、大陸側は如何なる人や政党ももし『一つの中国』の原則を受け入れるなら、交流できると繰り返し強調してきた」と述べた。

胡錦涛総書記の招きに応じて、台湾のもう一つの重要な野党である親民党の宋楚瑜主席も近いうちに大陸を訪問することになっている。