１−３月の通信業、8％増収も縮小傾向続き

情報産業部は、2005年第１・四半期（１−３月）、全国の通信業務収入が前年同期比8.8％増の1504億5000万元となったことを発表。2005年に入ってからは、前年同期比の伸び幅が縮小傾向となっており、中国の通信市場がすでに飽和状態にあることの表れとみられている。

2004年までの通信業務収入は、前年同期比で常に10％以上の上昇率を保ってきた。しかし、高成長が長期にわたり続いてきたことや競争激化などの原因により、業務の増加が収入の増加につながらないという現象が起きている。情報産業部では、「中国の通信業は楽観を許さない状況にある」と分析している。

３月末時点で、中国の携帯電話加入件数は3億4900万件、固定電話加入件数は3億2500件を超えている。なお、中国では１人が複数の携帯電話を所有することも多く、加入件数とユーザー数との数字にはある程度の開きがある。