全国でＩＳＯ１４０００の認定を取得した国家モデル地区は21カ所に

国家環境保護総局は、広州開発区を「ＩＳＯ１４０００国家モデル区」として認証したことを明らかにした。全国でこの認定を受けたのは計21地区となる。

「ＩＳＯ１４０００国家モデル区」は、「環境マネジメントシステムに関する国際規格」に基づき、環境保護総局などが、主要都市の国家レベル経済開発区やハイテク産業開発区、観光地区などを対象に認定している規格。モデル区には、環境対策の強化や環境に対する企業行為の規範化、環境保護作業を経済発展のシステムに組み込むことが求められる。

中国では1999年に「ＩＳＯ１４０００国家モデル区」認証制度を開始。認証を受けた開発区は、それぞれの地域において経済成長の中心的役割を果たし、エネルギー消費に関しても大幅な削減を実現している。

環境保護総局では、モデル区認証制度について、「多くの効果を挙げているが、その拡大にともない、監督作業が困難になっている」とし、現在の制度に問題があることを認めている。開発区の中には、国家規準を満たしていない政策の実施や取り組み意欲の低下などが認められるところもあるという。

これに対し環境保護総局では、認証済みの開発区について、管理体制の監督検査を強化する。ＩＳＯ１４０００規格への適合性について認証機関が年度審査を実施するほか、環境保護への取り組み全体の管理を強化するという。