20050311
 

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農業部長、農業生産力の4大問題について語る

農業部の杜青林部長は10日午前、第10期全国人民代表大会第3回会議記者会見で「三農問題」(農業、農村、農民)について記者の質問に答えた。

――2005年の中央1号文書(中国共産党中央委員会・国務院の「農村事業の強化による農業の総合生産能力の向上に関する若干の政策的意見」)には、農業の総合的な生産能力の向上が目立った課題として挙げられている。現在、農業の総合的な生産能力の向上には、どういった重要問題があるか。

農業の総合的な生産能力の向上では、次のような問題に注意する必要がある。

(1)耕地、淡水資源の不足

中国の人口1人当たりの耕地面積は約950平方メートルで、世界平均のわずか40%である。耕地の減少も急激で、1996年から2003年までの7年間で約6万6千平方キロメートル減少した。人口1人当たりの淡水資源は年間2200立方メートルで、世界平均の4分の1に過ぎない。また、季節差や地域差が大きい。

(2)科学技術によるサポートの弱さ

農業生産に対する科学技術の貢献度は約45%程度で、先進国より20〜30ポイント下回っている。科学技術の普及力も弱く、科学技術成果の応用率は30%前後にとどまっている。中国農村部では人口1万人当たりの農業技術者はわずか15人であるのに対し、日本は100人、オランダは200人の程度である。

(3)農業インフラの不備

(4)二重の圧力――自然リスクと市場リスク

中国では毎年、自然災害が頻発している。1998年から2003年、自然災害による穀物損失量は年間約5千万トンに達している。2004年の天候は過去数年で最も順調だったが、それでも3千万トンの損失があった。市場リスクについては、一部農産品の価格不安定、特に農業生産資料の価格上昇により、農家の増産が必ずしも増収につながらず、生産への積極性に影響している。

「人民網日本語版」2005年3月10日