中国保険監督管理委員会（ＣＩＲＣ　保監会）と湖北省人民政府は、武漢市で中国保険業の発展改革に関するシンポジウムを開催した。ＣＩＲＣの呉定富主席はその席上で、現代に即した保険機能の研究、保険理論刷新に伴い、保険業は社会に対し四つの効果を発揮しているという見解を明らかにした。

１、社会保障管理に触れ、商業保険が社会保障体系の重要な構成部分であることを指摘し、都市部の労働者、農民、自営業など広範囲に保険商品を提供できるとして、商業保険の拡大による効果を強調した。

２、社会リスク管理に触れ、保険各社におけるリスク管理能力向上策として、関係部門との連携強化によるリスク管理、契約者と被保険者による自主的な予防策の奨励を通してリスク抑制を促すことに言及した。

３、社会メカニズム管理に触れ、保険は社会に存在するすべての災害に関係してくる点を指摘し、政府、企業と個人間の秩序ある社会関係を創造し、社会摩擦を抑制し、保険機能の効率を高めるという見解を示した。

４、社会信用管理に触れ、保険商品は信用を基盤とし、法律によって保障されている点を強調し、社会信用体系の必要に応じて、保険の履行過程で記録された企業、及び個人の資料が信頼に足る情報として共有されている点を説明した。

これらの観点から、中国の保険業は経済社会の発展に貢献していると述べ、さらに金融業界、公共事業などとの連携を深め、社会の各部に浸透した各種保険の開拓及び管理が必要であるとの姿勢を示した。