先ごろ遼寧省の葫蘆島市で、日本人帰還60周年記念大会が催された。
百万人にのぼる日本人の帰還は重大かつ歴史的な出来事だ。1945年、日本政府は無条件降伏を宣言。「ポツダム宣言」の精神に基づき、原則的に中国にいる日本人と捕虜はすべて日本へ帰還されることになった。当時、中国東北各地に在留していた日本人と捕虜の数は約145万人。中国人民は人道主義立場から、自らも傷を負い、食物にありつけない状況の中、多くの財力、物力と人力を投入し、日本人を母国に帰還させた。そのうち葫蘆島港から日本に戻ったのは105万人にのぼる。
それから60数年の歴史が流れた。戦争の煙は消えたものの、戦争の悲惨さは体験者の脳裏に今でも深く焼きついている……。
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